ABOUT THE MOVIE
邦題:福田村事件(2023)
製作国:日本
監督:森達也
出演:井浦新、田中麗奈、永山瑛太、東出昌大、コムアイ、松浦祐也、向里祐香、杉田雷麟、カトウシンスケ、木竜麻生
上映時間:136分
シネちゃぶ度チェック
★★★★★:おデブが主役/完全なる癒し!
★★★★☆:おデブが準主役/大活躍!
★★★☆☆:おデブが脇役
★★☆☆☆:おデブがチラリ映る
★☆☆☆☆:全然いない…
※この記事は本編に一部触れています。未鑑賞の方はご注意ください。
予告編&あらすじ
【シネちゃぶ度:★☆☆☆☆】
1923年、澤田智一は教師をしていた日本統治下の京城(現・ソウル)を離れ、妻の静子とともに故郷の千葉県福田村に帰ってくる。澤田は日本軍が朝鮮で犯した虐殺事件の目撃者であったが、静子にもその事実を隠していた。その年の9月1日、関東地方を大地震が襲う。多くの人びとが大混乱となり、流言飛語が飛び交う9月6日、香川から関東へやってきた沼部新助率いる行商団15名は次の地に向かうために利根川の渡し場に向かう。沼部と渡し守の小さな口論に端を発した行き違いにより、興奮した村民の集団心理に火がつき、後に歴史に葬られる大虐殺が起こってしまう。
公式サイト
あの凄惨な事件から100年目
「福田村事件」
— シネちゃぶ (@cinechub_loaf) September 7, 2023
1923年、関東大震災の混乱の中で起きた行商人虐殺事件。恐怖による扇動で人間はいとも簡単に殺人を犯すという事を詳細に描き出す。差別がトリガーの事件は事例が多いけど、群衆心理って恐ろしい。平和な前半を丁寧に描いてるだけに、後半の描写がマジでキッツイ。色恋沙汰は不要かも。 pic.twitter.com/2jzixdndYp
1923年9月6日。
つまり、ちょうど事件の100年後に鑑賞しました。
狙ったわけじゃなく偶然です、偶然。たまたま観に行ける日がその日だったのですが、まさか100年後とは!
事件は、1923年(大正12年)9月6日に起きます。
関東大震災の混乱の中、朝鮮人が日本人を襲っているという根も葉もない流言が広がり、それを信じた村人たちによって日本人が朝鮮人と間違われて殺害されるという事件が発生。
その裏で多くの朝鮮人が殺害されていたようですが、恐怖心や村を守りたいという正義感?などで犯罪を犯してしまったんでしょうか。
人間の恐ろしさ。集団心理・群集心理の恐ろしさ。
社会的な不安が広まる中で起きた凄惨な事件。この手の事件は現代に至るまで後を絶たない。
どう考えても誤りなのに、周囲に同調して、あたかも正しい行為かのように行動してしまうのが人間。もし同じ状況、同じ立場になったら、自分も同調してしまうのだろうか。怖いけど、この実際に起きた事件を通して、色々と考えさせられました。何がきっかけになるか分からない。些細なことで渦中に巻き込まれてしまうかもしれない。
巻き込まれたら終わりかも。怖い!
前半、福田村の日常が淡々と描かれるのですが、長めに描かれる色恋沙汰は不要に思いました。まぁこのあたり、じっくり描いているからこそ、地獄のような後半の描写が活きてくるのですけどね。
本作の中で描かれた愚かな人間の行為に何を思うか。本作を観て、ゆっくり考えてみるのもいいと思います。
怖いけど、良作でした。
あと、東出昌大が出ている映画は良作が多い感。
おデブはいる?
おデブはいません。