ABOUT THE MOVIE
邦題:エンドロールのつづき(2021)
原題:LAST FILM SHOW
製作国:インド/フランス
監督:パン・ナリン
出演:バヴィン・ラバリ、リチャー・ミーナー、バヴェーシュ・シュリマリ、ディペン・ラヴァル
上映時間:112分
シネちゃぶ度チェック
★★★★★:おデブが主役/完全なる癒し!
★★★★☆:おデブが準主役/大活躍!
★★★☆☆:おデブが脇役
★★☆☆☆:おデブがチラリ映る
★☆☆☆☆:全然いない…
予告編&あらすじ
【シネちゃぶ度:★★☆☆☆】
9歳のサマイはインドの田舎町で、学校に通いながら父のチャイ店を手伝っている。厳格な父は映画を低劣なものだと思っているが、ある日特別に家族で街に映画を観に行くことに。人で溢れ返ったギャラクシー座で、席に着くと、目に飛び込んだのは後方からスクリーンへと伸びる一筋の光…そこにはサマイが初めて見る世界が広がっていた。映画にすっかり魅了されたサマイは、再びギャラクシー座に忍び込むが、チケット代が払えずにつまみ出されてしまう。それを見た映写技師のファザルがある提案をする。料理上手なサマイの母が作る弁当と引換えに、映写室から映画をみせてくれるというのだ。サマイは映写窓から観る色とりどりの映画の数々に圧倒され、いつしか「映画を作りたい」という夢を抱きはじめるが――。
映画愛溢れまくりの胸熱インド映画
フィルム映画の原理=光に魅せられた少年が夢に向かって突っ走る胸熱インド映画。
映画館の後方から伸びて来る一筋の光によってスクリーンに映し出される映像。映画好きなので、私もその原理に興味を持って調べた事もありましたが、本作の少年は、そんな光の原理にも注目し、目をキラキラ輝かせながら映画館へ通い詰めて夢を追いかけ続けます。
監督の溢れる映画愛がスクリーンから迸るかのような映画でした。
溢れる愛が、映画本編から飛び出しちゃいそうな勢い。
そんなステキな作品の原題『LAST FILM SHOW」を『エンドロールのつづき』という邦題にしたのはナイス!本編を観ると、この邦題の意味がジワジワ心に沁みてきます。
本作は監督の原体験を映画化した作品ですが、サマイ少年の行動は行き過ぎてる感があって、どこまで事実なのだろうと思いながら観ていました。おそらく全部事実なのでしょう。
リアルに描いているだけにドラマチックな展開はなく物足りなさを感じる部分も多々あるのですが、巨匠と呼ばれる映画監督へのリスペクトもたっぷり盛り込んだ映画愛溢れる良作だと思います。
発て、そして学べ!
ちなみに、本作はジュゼッペ・トルナトーレ監督の名作『ニュー・シネマ・パラダイス』を彷彿とさせるものがありますが、監督の実体験がもとになった作品ですし、内容的にも質的にも比較できるものではないかなと思いました。
料理上手な母親の作るお弁当がめちゃくちゃ美味しそうで、観ているとお腹が空いてきちゃいそうな飯テロ映画でもあります。
インドにも女性専用列車ってあるんですね。
おデブはいる?
『エンドロールのつづき』はインド映画なのにおデブは少なめ。ちらちら映る程度です。