2023年劇場鑑賞 ★☆☆☆☆ 映画

『春に散る』人生を懸けて今を生きる元ボクサーと青年の絆に震える感動作

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『春に散る』アイキャッチ画像

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ABOUT THE MOVIE

邦題:春に散る(2023)
製作国:日本
監督:瀬々敬久
出演:佐藤浩市、横浜流星、橋本環奈、坂東龍汰、片岡鶴太郎、哀川翔、窪田正孝、山口智子
上映時間:133分

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シネちゃぶ度チェック

★★★★★:おデブが主役/完全なる癒し!
★★★★☆:おデブが準主役/大活躍!
★★★☆☆:おデブが脇役
★★☆☆☆:おデブがチラリ映る
★☆☆☆☆:全然いない…

※この記事は本編に一部触れています。未鑑賞の方はご注意ください。

予告編&あらすじ

【シネちゃぶ度:★☆☆☆☆】

40年ぶりに故郷の地を踏んだ、元ボクサーの広岡仁一(佐藤浩市)。引退を決めたアメリカで事業を興し成功を収めたが、不完全燃焼の心を抱えて突然帰国したのだ。かつて所属したジムを訪れ、かつて広岡に恋心を抱き、今は亡き父から会長の座を継いだ令子(山口智子)に挨拶した広岡は、今はすっかり落ちぶれたという二人の仲間に会いに行く。そんな広岡の前に不公平な判定負けに怒り、一度はボクシングをやめた黒木翔吾(横浜流星)が現れ、広岡の指導を受けたいと懇願する。そこへ広岡の姪の佳菜子(橋本環奈)も加わり不思議な共同生活が始まった。やがて翔吾をチャンピオンにするという広岡の情熱は、翔吾はもちろん一度は夢を諦めた周りの人々を巻き込んでいく。果たして、それぞれが命をかけて始めた新たな人生の行方は——?

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ボクシング映画にハズレなし

ボクシング映画にハズレなし。

なぜか傑作だらけのボクシング映画に新たな傑作が誕生しました。ホント、ボクシング映画で駄作ってあるんでしょうか。

傑作しか思い出せません。

本作は、夢を諦めた年老いた元ボクサー(佐藤浩市)とボクサーとして夢を追い続ける青年(横浜流星)が熱い絆を深めながら、文字通り命を懸けた大勝負に挑む超胸熱な感動作。

本作の主演は、横浜流星。

いつも思うのですが、横浜流星の演技に対する真摯な姿勢というか意気込みはハンパじゃないです。

気合いが違います。

本気度が違います。

映画から迸る熱量がとんでもないです。

ここ数年、『線は、僕を描く』『ヴィレッジ』など、俳優としてメキメキと力を付けてきており、今後の邦画を牽引していく次世代俳優の一人になるのは間違いないと思っています。素晴らしい俳優さん。

今回はボクサー役。

もう、スクリーン上では完璧にボクサーでしたよ。マジで何なんですか、あの熱量。来年の日本アカデミー賞にノミネートされなかったらおかしいですよ。

素晴らしすぎます。

褒めすぎ?

いや、マジで凄い。


物語は、引退を決めた佐藤浩市演じる仁一と、一度はボクサーを辞めた横浜流星演じる翔吾との出会いからはじまります。

仁一に指導をお願いするが断られた翔吾は、しつこく懇願します。

そして、受け入れる仁一。

超頑張る翔吾。

だが、仁一は心臓病を患っていて・・・

見る見る力を付けていく翔吾の活躍は、世界チャンプの目にもとまるようになります。

やがて訪れる世界チャンプをかけた一大決戦。

体がボロボロになるほどボクシングに打ち込む翔吾と心臓病の悪化に苦しむ仁一。

文字通り、二人は自らの命を懸けた戦いに挑むことになります。

シネちゃぶ
もう熱い!熱すぎる!!


夢を追う者の姿って何て美しいんだろ。

リスクなどどうでもいい。

自らの夢、それだけを追い続けることに執着する生き方。

本能に従うみたいな。

常に前を向いて今を生きる。

それこそ「生きる」ってことなのかも。

もちろん、そんなハイリスクな生き方はなかなか選択できないものですが、後悔をしない生き方をしたいものですな。

というわけで、今年(2023年)の邦画作品の中では群を抜いて素晴らしい出来でした。

って、まだこれから良い作品は出て来るかもしれませんが、現段階で邦画No.1なのは間違いないです。私個人の感想ではありますけどね。

本作には、橋本環奈、片岡鶴太郎、哀川翔、坂東龍汰、窪田正孝など、名だたる俳優が顔を揃えているのですが、各々が素晴らしい演技を見せてくれています。

特に世界チャンプ役の窪田くん、凄いぞ。

横浜流星だけでも見応えたっぷりなのに、脇を支えるキャストも気合いたっぷり。

瀬々敬久監督の最高傑作誕生かもしれない。

おデブはいる?

おデブはいません。


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