2023年劇場鑑賞 ★☆☆☆☆ 映画

『せかいのおきく』食事をしながら観るのはやめましょう。

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『せかいのおきく』アイキャッチ画像

ABOUT THE MOVIE

邦題:せかいのおきく(2023)
製作国:日本
監督:阪本順治
出演:黒木華、寛一郎、池松壮亮、真木蔵人、佐藤浩市、石橋蓮司
上映時間:89分

公式サイト

シネちゃぶ度チェック

★★★★★:おデブが主役/完全なる癒し!
★★★★☆:おデブが準主役/大活躍!
★★★☆☆:おデブが脇役
★★☆☆☆:おデブがチラリ映る
★☆☆☆☆:全然いない…

予告編&あらすじ

【シネちゃぶ度:★☆☆☆☆】

江戸時代末期、厳しい現実にくじけそうになりながらも心を通わせることを諦めない若者たちの姿を、墨絵のように美しいモノクロ映像で描き出す。武家育ちである22歳のおきくは、現在は寺子屋で子どもたちに読み書きを教えながら、父と2人で貧乏長屋に暮らしていた。ある雨の日、彼女は厠のひさしの下で雨宿りをしていた紙屑拾いの中次と下肥買いの矢亮と出会う。つらい人生を懸命に生きる3人は次第に心を通わせていくが、おきくはある悲惨な事件に巻き込まれ、喉を切られて声を失ってしまう

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江戸時代のトイレ事情とおきくのせかい

人間が生活する上でトイレは欠かせないものだし、それは江戸時代でも同じ。日常生活において、う○ちとは切っても切れない関係であり、それを処理する人も当時いたわけです。

主人公の下肥買い(汚穢屋)は、排泄物を売買して生計を立てる人。それを肥料として作物が育つわけで、江戸に生きる者たちの生活を支える重要なお仕事だったわけですね。

当時のおトイレ事情はよく知らなかったですが、彼らのおかけで清潔に保たれていて衛生的だったんだろうなと。

つまり、本作はモロに排泄物が描かれる珍しい映画。

題材的に取り上げるのが難しいので、あまり描かれる事のなかったお仕事の話。観ていてキツい人もいるでしょうけど、命が巡る話という事で妙に感動を覚えてしまいました。

モノクロで描かれるのは、カラーだと観てられないからというのもありそうです。そりゃキツいですわ(笑)

ちなみに、時々、カラーになります。

下肥買いの矢亮と中次、声を失ったおきくさん。必死で狭い世界の中で生きる彼らの姿を通し、「せかい」の広がりを感じて元気がもらえる、そんな映画でした。

良作です。

おデブはいる?

おデブはいませんが、黒木華繋がりで『ヴィレッジ』をオススメしておきます。『サンクチュアリ 聖域』のおデブな一ノ瀬ワタルと共演しています。

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