ABOUT THE MOVIE
邦題:ひとつの愛(2023)
原題:Un Amor
製作国:スペイン
監督:イザベル・コイシェ
出演:ライア・コスタ、ホヴィク・ケウチケリアン、ウーゴ・シルバ
上映時間:127分
シネちゃぶ度チェック
★★★★★:おデブが主役/完全なる癒し!
★★★★☆:おデブが準主役/大活躍!
★★★☆☆:おデブが脇役
★★☆☆☆:おデブがチラリ映る
★☆☆☆☆:全然いない…
※この記事は本編に一部触れています。未鑑賞の方はご注意ください。
予告編&あらすじ
【シネちゃぶ度:★★★★★】
スペインを代表するイザベル・コイシェの最新作。山間の村の一軒家で暮らす女性と、ドイツから移住してきた隣人の男性との奇妙な関係を描く。
公式サイト
注目ポイント
⚫︎ イケオジ熊さん映画
⚫︎ ホヴィク・ケウチケリアン熱演
不愛想なイケデブ熊オジサンにハマる
「ひとつの愛」
— シネちゃぶ (@cinechub_loaf) October 24, 2023
スペイン山間部に越して来たナットは、謎のデブ熊おじさんに「雨漏りを直す代わりに、君の中に入れさせてくれないか」と超絶セクハラ提案をされ、渋々承諾。野獣のような行為が強烈!山のようにイク彼に依存し理想を求める彼女が迎える結末は残酷だが美しい。田舎は怖いよ映画の良作。 pic.twitter.com/jrKegkPOJm
第36回東京国際映画祭(2023)で鑑賞。
スペインを代表する映画監督イザベル・コイシェの最新作。
山間の村の一軒家で暮らす女性と、ドイツから移住してきた隣人の男性との奇妙な関係を描いたサンセバスチャン国際映画祭コンペティション作品。
都会のストレスから解放されるべく、スペインの山間にある村に引っ越して来た女性ナット。のどかな田舎生活を夢見ていた彼女は、ドイツから来たという隣人のデブおじさんとの関係を築くのだが・・・。
これも田舎は怖いよ映画の1本。
最近は都会から田舎に移住する人が増えているといいますが、様々なトラブルを起こす事も多いと聞きます。
つい最近公開されたドゥニ・メノーシェ主演の『理想郷』や『ヨーロッパ新世紀』を思い出しましたが、地元民にとって彼女は外部の人。単に優雅な田舎生活を満喫するためとはいえ、自分勝手な生活はNG。場所によっては、移住した先の地元民を蔑ろにする生活はできない。
田舎スリラー映画は『わらの犬』など昔からよく作られていますが、地元民が外部の人間を警戒するのは分かる気はします。安穏と暮らしていた生活に突如外部の人間が入ってきたら、平和な生活を脅かす存在ではないとしても衝突する危険はあるのですよね。
と言っても、本作の主人公は地元民にとって害となる存在ではないですが。
『ひとつの愛』は『理想郷』みたいな恐ろしいことは起きないですが、主人公は様々なトラブルに見舞われます。
引っ越して来た建物は老朽化で雨漏りが酷い。
大家は取り合わないし、横暴だし、最悪。
やたら絡んでくる親切な隣人一家がいましたが、ナットは同じ外部の人である
ドイツ人の太った中年男性アンドレアス
に雨漏りの修理をお願いすることになります。
アンドレアスは修理の代わりに、やらしてくれないかというセクハラ提案をするのですが、ナットはそれを受け入れます。
そこから始まる男女の激しいベッドシーン!
いやいや、激しいですな。野性的。
ナットもそこまでこの毛深くて太ったイケオジにハマってしまったのでしょうか。
アンドレアスは無愛想で素っ気ないので、ナットの気持ちなどお構いなしみたいなところも個人的には好き(笑)
アンドレアス、マジで野獣みたいなところがあって最高にイケてるのです。ナットがハマるのも納得なのであります。
理想とは程遠い田舎生活の中、次第に巨漢熊さんに安らぎを求めるようになるナット。
ハッキリ言ってアンドレアスになら溺れても仕方ないとさえ思えるほどイケてるオッサンだったので、まぁ共感しちゃうよね。
「ひとつの愛」主人公の女性が熊デブおじさん🐻に溺れる映画なんて初めて観たので、ありがとうとしか言いようがない。 pic.twitter.com/jxaJmgEkWN
— シネちゃぶ (@cinechub_loaf) October 23, 2023
分かるわw
そんなナットに色々とトラブルが降りかかるのですが、結末はなかなかキツい。クライマックスの彼女の咆哮(踊り)には見入ってしまいました。本作の見所のひとつです。
彼女の辿る運命はキツいですが、希望のあるラストがイイ。
尚、本作は犬映画でもあります。
大家に強引に引き渡された犬。シエソという名前を付けて可愛がるのですが、このワンコ君が癒しなのですよ。最後は泣かせてくれます。
本作『ひとつの愛』は、今回東京国際映画祭で上映されましたが、今後日本で劇場公開されるかはまだ不明です。もしかしたら、もう二度と日本では観れない可能性もなきにしもあらず。
東京国際映画祭で上映されたきり、その後に円盤発売も配信もされないまま今に至る映画が沢山あります。
本作はとても良い作品だったと思いますし、おデブ映画としても最高でしたので、ぜひとも劇場公開、もしくは配信などで日本で観れるようにしていただきたいです。
よろしくお願い致します。
イケ熊俳優ホヴィク・ケウチケリアン
「ひとつの愛」のホヴィク・ケウチケリアンがイケ熊すぎるので追いかけたい♡ pic.twitter.com/RrC73VkfTY
— シネちゃぶ (@cinechub_loaf) October 28, 2023
アンドレアス役はホヴィク・ケウチケリアン。
Netflixで配信中の『ペーパー・ハウス』シーズン3以降(ボゴタ役)やHuluで配信中の『THE HEAD』シーズン2(チャーリー役)などに出演しているスペイン出身のおデブ俳優です。
ここ数年で随分とデカくなったイメージがあります。めちゃくちゃイケてる熊さん俳優になってきましたな。
これからも追いかけていきます。