ABOUT THE MOVIE
邦題:TAR ター(2022)
原題:TÁR
製作国:アメリカ
監督:トッド・フィールド
出演:ケイト・ブランシェット、ノエミ・メルラン、ニーナ・ホス、ジュリアン・グローヴァー、マーク・ストロング、シドニー・レモン、アラン・コーデュナー、サム・ダグラス
上映時間:107分
シネちゃぶ度チェック
★★★★★:おデブが主役/完全なる癒し!
★★★★☆:おデブが準主役/大活躍!
★★★☆☆:おデブが脇役
★★☆☆☆:おデブがチラリ映る
★☆☆☆☆:全然いない…
予告編&あらすじ
【シネちゃぶ度:★☆☆☆☆】
ドイツの有名オーケストラで、女性としてはじめて首席指揮者に任命されたリディア・ター。天才的能力とたぐいまれなプロデュース力で、その地位を築いた彼女だったが、いまはマーラーの交響曲第5番の演奏と録音のプレッシャーと、新曲の創作に苦しんでいた。そんなある時、かつて彼女が指導した若手指揮者の訃報が入り、ある疑惑をかけられたターは追い詰められていく。
公式サイト
トッド・フィールドの沼
面白い映画ではないし、かと言ってつまらないわけでもない。その理由は、一度じゃ理解できない内容だから。
観ている途中で、「あ、これは初見では分からないやつだ」って思ってしまい、そこからは話よりも主演のケイト・ブランシェットの超絶演技を楽しむ方にシフトチェンジ。
ケイト様の演技力はオスカー級。
今年のアカデミー賞で主演女優賞を受賞できなかったことが理解できないほど。今年は『エブエブ』こと『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』旋風が吹き荒れていたので、主役のミシェル・ヨー姐さんに確定フラグが立ってた感がありましたが。
カリスマ指揮者として、全てを、映画全体さえも支配するリディア・ターが権力を振りかざし、やがて失墜していく様をケイト様が強烈に体現。まるで実在の人物であるかのようにリアルでした。
でも、複雑でよく分からない。
詳細が語られないので推測しかできない。トッド・フィールド監督によって突き放されているかのような感覚。でも、凄くチャレンジングな作りなのは分かります。トッドワールドという沼に引きずり込まれ、強烈な何かを叩き付けられる感。
考察しようと思えばいくらでもできそうですが、この手の観客に解釈を委ねる系の映画はちょっと苦手。もちろん、こういう映画があってもいいのですが、個人的にはシンプルで分かりやすい映画の方が好き。
本作鑑賞後にネタバレ考察サイトを読んだら、結構腹落ちしました。
何度も観て噛み締める系の映画なので、いずれ見直したいと思います。
おデブはいる?
おデブはいません。