『奈落のマイホーム』のコ・チャンソク隊長

あらすじ

平凡なサラリーマンのドンウォンは、11年の節約生活を経て、ソウルにマンションを購入、家族とともに引っ越してきた。同僚を招き“引っ越しパーティー”を開くが、大雨で巨大陥没穴《シンクホール》が発生。マンション全体と住人たちを僅か1分で飲み込んでしまう。ドンウォンは反りの合わない隣人マンス、そして不幸にもこのマンションを訪れていた同僚たちと共に、地下500メートル下に落下。さらに大雨が降り始め、穴はどんどん水で満たされていく…‥！嗚呼、夢のマイホーム、彼らの運命はいかに…！？

奈落からの決死の脱出劇！！

監督のキム・ジフンは『ザ・タワー　超高層ビル大火災』や『第7鉱区』などパニック映画を撮らせたらお手のもの。本作はその集大成ではないでしょうか。めちゃくちゃ面白かったです。とにかくコメディとシリアスが奇跡のバランスで成立していて、爆笑して、ハラハラドキドキして、最後は感動するという感情を揺さぶられまくりでした。

ようやく手に入れたマイホームがシンクホールで地下500メートルに沈むなんて、普通に考えたら有り得ないと思うし、脱出方法もとんでもないものなんですが、全て許せてしまうほどの勢いと熱さが本作にはあります。いつも韓国映画はバカバカしい設定だろうが本気で作るし、エンタメに振り切ってくる。観ていて楽しい。

コ・チャンソク

で、本作を取り上げたのは面白かったからというのもありますが、我らが？コ・チャンソクが出ているからですよ。彼は地下500メートルから住人達を救う為に尽力するレスキュー隊の隊長。カッコいいです！本作の彼はいつもの笑顔を完全に封印。超シリアスな役柄なのです。

シネちゃぶ

シリアスチャンソク！！

コ・チャンソクと言えば、『キム・ソンダル　大河を売った詐欺師たち』『メモリスト』などでお馴染みのまん丸顔の可愛いおじさん。彼が出演しているだけで映画が明るく楽しくなる魅力のある俳優さんです。

というわけで、『奈落のマイホーム』は、笑って泣けるエンタメ映画のお手本なような作品でした。