★★★★★ おデブ俳優 ドラマ

『サンクチュアリ -聖域-』ヤンキー力士が角界を揺るがす!大相撲ドラマの傑作誕生!

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『サンクチュアリ』アイキャッチ画像

出典:Netflix

ABOUT THE MOVIE

邦題:サンクチュアリ -聖域-(2023)
製作国:日本
監督:江口カン
出演:一ノ瀬ワタル、ピエール瀧、染谷将太、小雪、忽那汐里、田口トモロヲ、きたろう、毎熊克哉、寺本莉緒、金子大地、住洋樹、澤田賢澄、佳久創、義江和也、荒岡龍星
上映時間:約50分(全8話)

公式サイト

シネちゃぶ度チェック

★★★★★:おデブが主役/完全なる癒し!
★★★★☆:おデブが準主役/大活躍!
★★★☆☆:おデブが脇役
★★☆☆☆:おデブがチラリ映る
★☆☆☆☆:全然いない…

※この記事は本編に一部触れています。未鑑賞の方はご注意ください。

予告編&あらすじ

【シネちゃぶ度:★★★★★】

体は屈強だが、投げやりな性格の青年が相撲部屋に入門。力士になった彼はとがった振る舞いでファンを魅了しながら、伝統と格式を重んじる角界を揺るがしていく。

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注目ポイント

⚫︎ 一ノ瀬ワタル初主演
⚫︎ 力士役のとんでもない役作り(肉体改造)
⚫︎ 珍しい大相撲ドラマ

ヤンキーデブが角界に殴り込み!

Netflixにて鑑賞。全8話。

日本が誇る伝統文化である大相撲の世界を真っ向から描いた衝撃の胸熱ドラマが誕生!

図体がデカくて投げやりな性格で不良の小瀬清が、金のために相撲部屋(猿将部屋)に入門。

「シコ踏みなんて意味ねー、そんなのせんでも勝てるわ、ボケ!俺は勝つ!」と初っ端からイキがって、問題起こしまくりの清。

そんな清が与えられた四股名は猿桜

超強い静内というライバルも出現し、それに対抗すべく次第に強さを発揮し始める猿桜は、部屋の力士達に影響を与えるだけでなく、角界をも揺るがす存在に成長していきます。

道場破りの如く相撲部屋に殴り込んでいく問題児力士を通して、角界の裏事情にまで踏み込んでいく脚本の面白さ。部屋同士の対立、稽古中のイジメや暴力、記者や女性視点から言及するコンプラ問題なども絡ませながら角界という日本の伝統文化に斬り込んでいく問題作と呼べる脚本。

Netflixだからこそ描けたようなギリギリまで攻めてる感がたまらない。

相撲に対するリスペクトも全開!素晴らしい骨太ドラマが誕生しました。

シネちゃぶ
一気見必至!!


土俵は、打ち出の小槌の聖域。

そこには金、地位、名誉、女が埋まっているというピエール瀧が演じる猿将親方のセリフが印象的。清はその言葉を信じて相撲界に乗り込むのですが、その裏には交通事故で寝たきりとなった父の入院費を工面する目的も。

そんな清が相撲部屋の力士、角界から反発を受けながらものし上がっていく姿が熱い。とにかくストーリーの描き方も清のように尖っていてたまらない。

衝撃的な展開を迎える第4話。
尋常じゃない熱量で突っ走る涙腺崩壊の第7話。
とんでもない勢いで突っ走り唐突に迎えるクライマックス。

たまらん!!

この「熱さ」は、少年ジャンプのそれ。

尋常じゃない熱さと勢いのある展開がとてもマンガ的なので、原作があるのではないかと普通にググってしまいました。

もちろん、あれですよ。

池上遼一の名作漫画『サンクチュアリ』がヒットしただけですよ(笑)

そんな熱い骨太ドラマ『サンクチュアリ -聖域-』を見ながら、日本でも世界に誇れるものを生み出せるじゃん!と思いました。

実際、本作はNetflix配信と同時に世界的にもヒットを記録しており、上位にランキングされています。

凄い!!


怒涛の勢いで描かれる猿桜の成長ぶりを堪能しまくりましたが、心配なのはシーズン2があるのかどうか。

いくつかの伏線が回収されていないですし、世界的にも注目されているので、おそらく製作されるのではと期待しています。

そうなると、力士役のキャスト達は再び役作りをしなければならないということになりますね。一ノ瀬くんは役者なので、猿桜の体型のままではいられないでしょうし(可愛いからそのままでもイイけど)、他のキャストの方も同様。

『ストレンジャー・シングス』じゃないですが、子役が成長する前に早く撮らなきゃいけないという作品と同じで、せっかく気合いを入れて作り上げてきた体型が崩れてしまう前に続編に取り掛かった方が良いのでは・・・という要らぬ心配をしてしまいますな。

できれば、猿桜が本当に角界の頂点に立つまで(横綱になるまで)やっていただきたい。

最終対決は、もちろん猿桜vs静内で。

ちゃし!


本作のオープニングも超カッコいい!!


『サンクチュアリ -聖域-』は超豪華キャスト!

ベテラン俳優が勢揃いで見応えたっぷりなのですが、何より力士役に良い役者(元力士含む)を揃えてるんです。

良い顔つきで、みんなカッコいいのです。

というわけで、以下では、シネちゃぶ的に気になった力士キャストにフォーカスさせていただきます

その他のキャストの詳細は、Wikipediaでご確認ください。

猿桜(小瀬清)/一ノ瀬ワタル

主人公。猿将部屋の猿桜。

めちゃくちゃとんがっていて手が付けられないヤンキーデブ。

この手の役柄はお手のものの一ノ瀬ワタルが大熱演!

そして、本作が初主演!!

最近、藤井道人監督作『ヴィレッジ』の怪演が記憶に新しいところですが、あの作品でも同じような巨体でしたので、同時期に撮影したんでしょうね。

それにしても、脅威の肉体改造に驚くばかり。

これまでも役作りで体重を増やしたことがありましたが(『宮本から君へ』では33キロ増量)、ここまで徹底して仕上げて来たのは初めてでは。

本作では40キロ増量!!

シネちゃぶ
完全に「お相撲さん」!!


そんな完璧に力士体型になった彼の暴れっぷりがもう最高。いきがっているようで、意外と脆い面もあるし、時々優しい面(静内に対して気遣いを見せるところなど)もあったりする。

こういう感情的に突っ走る主人公ってあまりないタイプで面白いですし、愛さずにはいられないキャラです。

後半の猿桜の変わりようが凄いです。最強ライバルである静内打倒に向けて稽古に勤しむ姿に胸が熱くなります。カッコいい!!

静内/住洋樹

静内は、化け物と言われる最強の巨漢力士。

無口というか、一切セリフがない謎多き最強力士。顔に大きな火傷があることから、清からフランケンと呼ばれてます。不気味な笑顔が凄い。

演じる住洋樹さんは元十両力士の飛翔富士。

流石、元力士だけに佇まいが完全にお相撲さんでカッコいい。浴衣も超お似合い。セリフのない難しい役柄だったと思いますが、本作の中でも一際存在感のある演技で魅せてくれました。

あの「笑顔」にはゾワゾワっとしましたな。

この静内というキャラはとても興味深くて、猿桜の単なるライバルでは終わらない謎めいた過去を持つ男だったりします。真相は後半まで明かされないのですが、ちょっとしたミステリー風に引っ張る感じがイイ。

終始無表情の静内が見せる笑顔の意味を知った時はグッときましたね。

大好きなキャラ♡

クライマックスとなる猿桜vs静内に向けていやが上でもテンションぶち上がるラスト2話は、一瞬たりとも目が離せない。

シーズン2(作られるはず!)でも二人の対決を見せて欲しいです。角界をぶっ壊すほどの超熱い取組に期待したい。

そして、静内が心を開く瞬間も見てみたいですし、その相手が猿桜であって欲しいなと。

住さんの次回作は、既に世界中で大ヒットしているキアヌ・リーヴス主演のアクション映画『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(9月22日公開)とのこと。楽しみ!

猿河/義江和也

猿河は、清の兄弟子。

猿桜をこき使う意地悪な先輩力士。

この手の憎まれキャラは必ず一人はいるものだけど、本作の猿河先輩は、ホント最低で最高。なかなか良い味を出しているのです。

演じる義江和也さんは、「うっちゃり」というお笑いコンビの方。

猿谷/澤田賢澄

猿谷は、清の兄弟子。

怪我に苦しむ姿が痛々しいのですが、相撲に対する愛というか熱意がめちゃくちゃ伝わる頼れる兄貴的存在。なにげに猿桜のことを陰ながら注目していたりします。

稽古中、胸を貸す姿に惚れ惚れ。カッコ良すぎます。

演じる澤田賢澄さんは、元幕下力士の千代の眞。静内役の住さん同様、顔つきや佇まいが様になっていてマジでカッコいいのです。

イケメン!

石原/菊池宇晃

石原は、猿将部屋の同門。

みんなにバカにされるいじられキャラですが、後半は猿桜の影響を受けて稽古にも気合いが入ります。その頑張る姿が胸熱!

演じる菊池宇晃さん、めちゃ可愛いですな!

応援したくなります!

“力士”になったキャスト達 とんでもない役作り(肉体改造)

一ノ瀬ワタルほか力士役のキャストの役作りがとんでもないです。本作にかける意気込みは相当なものだったようで、力士を演じる全キャストは、トレーナーのもとで1年かけて肉体改造&相撲稽古をしたそうです。

猿桜役の一ノ瀬くんの体つきを見ていると、ストーリー序盤は弛んだぽっちゃり体型なのに、後半になるにつれて体が本物の力士のように引き締まっていくんですよ。こんなの見たことないです。

元力士のキャストは当然ながら様になっているんですが、他の力士役の俳優さんですら本物の力士にしか見えない。

大相撲ドラマの映像作品が少ないのは、力士役を揃えるのが難しいからというのもあるんでしょうね。太っていないといけないですし、稽古や取組をしながら演技もしなければならない。なかなかハードルが高い。

本作はそんなリスクも何のその、徹底した役作りと稽古で、キャストを“力士”にしちゃいました。

シネちゃぶ
もしかしたら、本物の力士レベルの強さが身についちゃってるかも!?


そう思わせる体つきと稽古における動きが本物っぽいのです。

というか、本物。
完全に仕上がってる感。

稽古や取り組みの迫力は、ある意味、アクション映画のそれ。

ザ・ファブル』の江口カン監督だけに、アクションの見せ方がめちゃくちゃ上手い。土俵上での緊張感、肉体がぶつかり合う衝撃が伝わってくるかのようです。

相撲を題材にした作品

相撲を題材にした映画やドラマは珍しく、デブ好きの自分でも数本ぐらいしか思い出せないほど。

しかも、大相撲を舞台にした作品はほぼ皆無。

そういう意味でも、『サンクチュアリ -聖域-』は貴重な作品になりそうです。

相撲を題材にした作品

⚫︎ SUMO(田代良徳さん出演のインド映画)
⚫︎ シコふんじゃった!
⚫︎ 渾身 KON-SHIN
⚫︎ 相撲道〜サムライを継ぐ者たち〜(公式サイト

以下は、女子相撲が題材。
⚫︎ 恋はハッケヨイ!
⚫︎ 菊とギロチン

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