★★★☆☆ 映画

【映画】『モティの目覚め』優しいデブパパさんが出て来る映画は良作

※アフィリエイト広告を利用しています。

モティの目覚め アイキャッチ画像

Netflix

ABOUT THE MOVIE

モティの目覚め(2018)
原題:Wolkenbruchs wunderliche Reise in die Arme einer Schickse / THE AWAKENING OF MOTTI WOLKENBRUCH
製作国:スイス
監督:マイケル・シュタイナー
出演:ジョエル・バズマン、ノエミ・シュミット、ウド・ザメール(モティのパパさん)
配信:Netflix


Netflixで鑑賞。

正統派ユダヤ教一家のモルデカイ(モティ)は、厳しいママに何度もシダッハ(お見合い)をさせられてウンザリ。規律に縛られずに自由に生きたい、自ら選択して人生を切り開いていきたいと願うモティが好きになった女性は、あろう事か非ユダヤ人。母に言えば殺される!どうしよう!みたいなラブコメです。

シネちゃぶ
珍しいスイス映画

 

超正統派ユダヤ教徒は、伝統と規律に従った厳格な生活を送るそうです。恋愛結婚はなく、男女はお見合いで結ばれるので、本作のように恋愛結婚を求めるモティの存在は家族にとって大問題。正統派ユダヤ教徒に生まれた者は、レールを敷かれた人生を歩む事が最初から決められているという事実にビックリ。

日本人なので、そのあたりの宗教的な知識はほとんどないので、聞き慣れないワード(非ユダヤ人=シクサなど)が出て来るなど、なかなか興味深い作品でした。

自分の人生を自らの選択によって切り開いていこうとするモティの姿には好感が持てました。メガネや服装などの見た目から恋愛相手まで自分でチョイスする行動力が凄い。規律に従わない息子の行動にいちいち大騒ぎして卒倒しちゃう小うるさいママをよそに、モティは揺るがぬ信念でもって人生に向き合う。そのポジティブさは見習いたいところ。

少しモヤっとする終わり方なのですが、良作だと思います。


そして、常に息子の見方をして優しく見守ってくれる太パパさんが超ステキでした。めちゃくちゃ可愛らしい!!ママには頭が上がらないのか、暴走するママをオロオロしながらなだめるぐらいしか出来てないところも可愛い。こういうパパさんがいると、ホッコリ度が凄い。個人的には、映画の価値が何倍にも上がる感。

シネちゃぶ
パパが優しい映画は良作(笑)


パパさん役はあの『キラーコンドーム』(1996)のゲイ主人公を演じたウド・ザメール。当時も太めでしたが、あれから25年以上経って、本作では今や巨漢!プールシーンでの巨体が目に焼き付いて離れませぬ。息子を案じる超優しいデブパパさんを好演していました。


同じユダヤ教関連の映画で可愛いパパさんが出てくる『Menashe』(2017)という作品があります。サンダンス映画祭で高評価を得た作品で、ブルックリンを舞台に息子の親権を取り戻そうとする正統派ユダヤ教のダメパパさんを描く親子愛の物語。こちらは日本ではまだリリースされていないのですが、ずーっと見たいと思っている作品です。ぜひ配信してもらいたいものです。


『モティの目覚め』はNetflixで配信中です。

-★★★☆☆, 映画