ABOUT THE MOVIE
邦題:怪物(2023)
製作国:日本
監督:是枝裕和
出演:安藤サクラ、永山瑛太、黒川想矢、柊木陽太、高畑充希、角田晃広、中村獅童、田中裕子
上映時間:126分
シネちゃぶ度チェック
★★★★★:おデブが主役/完全なる癒し!
★★★★☆:おデブが準主役/大活躍!
★★★☆☆:おデブが脇役
★★☆☆☆:おデブがチラリ映る
★☆☆☆☆:全然いない…
予告編&あらすじ
【シネちゃぶ度:★☆☆☆☆】
大きな湖のある郊外の町。
公式サイト
息子を愛するシングルマザー、
生徒思いの学校教師、
そして無邪気な子供たち。
それは、
よくある子供同士のケンカに見えた。
しかし、彼らの食い違う主張は
次第に社会やメディアを巻き込み、
大事になっていく。
そしてある嵐の朝、
子供たちは忽然と姿を消した―。
怪物だらけの社会
「怪物」
— シネちゃぶ (@cinechub_loaf) June 6, 2023
事前情報なしに観た方が良い映画。人は自分が見たいものしか見えない怪物。日々生まれる齟齬により、我々は誰しもが怪物になり得る社会に生きているのだと警鐘を鳴らす。多角的な視点で重層的に描かれる構成が上手い。観る者に解釈を委ねるラストシーンは、美しくて優しくてショッキング。 pic.twitter.com/qTkHKXYTmr
是枝裕和監督最新作。
ネタバレ全開で書きたいですが、まだ上映中ですし、敢えて伏せておきます。
(いつかネタバレ全開で書きまくるかもw)
ただ、「それ」がこの映画の本質ではないですし、「それ」をベースに本作の構成が組み立てられたとも思えなかったです。ショックを受ける人は少なからずいるでしょうし、自分もちょっとラストシーンにはビックリしましたが。
本作は3幕構成になっていて、登場人物の視点を変更しながら進行していきます。視点を変更し、その人の別の側面が見えて来ると、最初の印象がガラリと変わってしまいます。
我々がいかに物事を一方的に解釈しがちで、本質が見えていないかを知らしめられる作り。
人は見たいものしか見えないし、見ようとしないことが多い。
だから、認識齟齬が発生するのは当然で、人は知らずに相手を傷付けてしまう怪物になり得る。自分が理解できないものは、本能的に警戒して、避けたり攻撃してしまう怪物になり得る。
それは人間の本来備わっている習性的なものなのかもしれないですが、だからと言って抗えないわけではなく、怪物だらけの社会で互いに寄り添い齟齬を生み出さない努力はできるはず。
というメッセージを受け取ったのですが、本作は様々な解釈が出来るので、受け止め方は人それぞれかもしれませんね。
是枝監督は怪物級の凄い作品を生み出したと思います。
あと、名女優の田中裕子さんが怪物級の演技を披露しているので、必見であります。
おデブはいる?
おデブはいません。