ABOUT THE MOVIE
邦題:マクファーランド 栄光への疾走(2015)
原題:McFarland, USA
製作国:アメリカ
監督:ニキ・カーロ
上映時間:129分
出演:ケヴィン・コスナー、マリア・ベロ、ラミロ・ロドリゲス(ダニー)、モーガン・セイラー、エルシー・フィッシャー、ヴィンセント・マルテラ、マリアン・ガベーロ
注目ポイント
●王道スポ根映画として感動必至。
●おデブちゃんが大活躍!
※この記事は一部ネタバレを含んでいます。未鑑賞の方はご注意ください。
あらすじ
高校フットボールのコーチ、ジム・ホワイト(ケビン・コスナー)は、問題を起こし、カリフォルニア州マクファーランドの高校に転任する。マクファーランドはヒスパニック系住民が多く住むとても貧しい農業地域で、妻のシェリル(マリア・ベロ)や娘たち家族は失望を隠せない。ジムは体育の授業で、生徒たちの疾走力に驚かされる。彼らは家族と共に農地で働き、日々その農地から学校まで走って通っていたのだ。ジムは彼らの走りの能力を生かすために”クロスカントリー部“を立ち上げることを思いつく。しかし、陸上など教えたことのないジムと、生活の重荷を背負った生徒たちの前には、様々な問題が待ち受けていた・・・。
Disney+で『マクファーランド 栄光への疾走』を視聴する。
超王道の胸熱スポーツ映画
Disney+(ディズニープラス)で視聴。
監督は『クジラの島の少女』『スタンドアップ』『ムーラン(2020)』などのニキ・カーロ。ニュージーランド映画の『クジラ〜』は私の大好きな作品です。
王道の王道。
ケヴィン・コスナー演じるアメフトコーチが転任先の高校でクロスカントリー部を立ち上げるお話。貧困層が暮らす地域に住む高校生達はみな農地で働いており、持久力があってタフ。彼らは、過酷なクロカンに適した身体能力があるというコーチの見立て通り、苦労しながらも結果を出していきます。生徒たちの活躍は活気のなかった地域全体を活性化させていくのです。
プロットからして完全に王道のスポ根映画なのですが、これが実話なのですよ、実話。
だからこそ熱い!
デブちゃん走る!
生徒たちの中のひとりにダニーというおデブ(ラミロ・ロドリゲス)がいるんです。とてもクロカンには向かない可愛いぽっちゃり体型で、当然ながら走るのは遅い。いつもビリ。でも必ず走り切る。コーチにチームの“大黒柱”と言われた彼は、弱音も吐かずにしっかり走り切るんです。その頑張る姿を見て目頭が熱くなりました。というか、泣いた!
これほどデブちゃんが走る映画があっただろうか。
これほど心を熱くさせてくれるデブちゃんがいただろうか。
チームのお荷物にならないように黙々と頑張るダニー。チームメンバーとして彼をしっかり支える仲間たち。素敵すぎる。
ぽっちゃりダニーが本当にチームの“大黒柱”となる瞬間があるのですが、もう涙なしには見られません。
エンドロールでは大人になった本人達が登場してこれまた胸熱なのですが、ダニーじゃなくてヴィクター(仲間のひとり)の方が太ってた!
というわけで、王道スポ根映画として非常に良くできた作品というだけでなく、「おデブキャラが活躍する映画」としても見逃せない作品になっていました。誰が見ても感動できる良作だと思います。オススメです。