ABOUT THE MOVIE
シネちゃぶ度チェック
★★★★★:おデブが主役/完全なる癒し!
★★★★☆:おデブが準主役/大活躍!
★★★☆☆:おデブが脇役
★★☆☆☆:おデブがチラリ映る
★☆☆☆☆:全然いない…
予告編&あらすじ
【シネちゃぶ度:★★★☆☆】
天下統一を掲げる織田信長は、毛利軍、武田軍、上杉軍、京都の寺社勢力と激しい戦いを繰り広げていたが、その最中、信長の家臣・荒木村重が反乱を起こし姿を消す。信長は羽柴秀吉、明智光秀ら家臣を一堂に集め、自身の跡目相続を餌に村重の捜索を命じる。秀吉の弟・秀長、軍司・黒田官兵衛の策で捕らえられた村重は光秀に引き渡されるが、光秀はなぜか村重を殺さず匿う。村重の行方が分からず苛立つ信長は、思いもよらない方向へ疑いの目を向け始める。だが、それはすべて仕組まれた罠だった。
果たして黒幕は誰なのか?
権力争いの行方は?
史実を根底から覆す波乱の展開が、
“本能寺の変”に向かって動き出す―
公式サイト
北野武感とビートたけし感が混在する異色時代劇
「首」
— シネちゃぶ (@cinechub_loaf) November 28, 2023
謀略渦巻く戦国時代を北野武が独自の解釈でぶった斬る異色時代劇。シニカルな笑いとガッツリ同性愛描写(光秀×村重、信長×蘭丸ラブ)を随所に挟むのは別に構わないけど、話が散漫になりすぎて洗練さに欠ける印象。演技的には加瀬亮と中村獅童がイイ。あと、裸デブがチラリ&巨漢光源坊が強烈! pic.twitter.com/uzoWlorJ4E
北野武映画は苦手なので敬遠しがちなのですが(暴力的な作品が多いので)、本作は問題なかったです。
首は飛びまくりますがw
たけしがやりたい放題やった感が凄い内容で、空回りする部分が多いものの、最後まで楽しめるのは確か。
やたら濃厚な同性愛描写が多いのが気になりましたが、当時としては当たり前のことだったのだろうし、特に突っ込む要素ではないかなと。
全編、映画人・北野武とお笑い芸人・ビートたけしが中途半端に表現されてる感があって、評価が難しい出来。
所々、ハッとさせられるシーンもあり、総じて悪くはないと思います。ラストカットなんて北野武らしさ満点で結構好き。
あのぶつ切り感がいいのよ。
多羅尾光源坊(ホーキング青山)
お笑いタレントのホーキング青山さんが多羅尾光源坊役で出演されています。
この多羅尾という人物、信長の息子宛ての書状を所持している不気味な盲目のキリシタンなのですが・・・
本作の中でも一際異彩を放つ白塗りデブなキャラクター!
なぜこんな特異なキャラクターを登場させたのか分かりませんが、なかなかのインパクト。本作は、たけしの遊び心が所々炸裂しているのですが、これもその一つ。
歴史上、実在した人物ではなさそうですが、多羅尾という武家はあって信長や秀吉と縁があったようですな。
尚、ホーキング青山さんは、ビートたけしと以前から繋がりがあるようで、北野武監督作『Dolls』(2002)にも出演されているそうです。
全然関係ないですが、白塗りデブと言えば、『薔薇の名前』を思い出します。
太った修道士 in 「薔薇の名前」
— シネちゃぶ (@cinechub_loaf) November 28, 2015
有名なショーン・コネリー主演のゴシックミステリーで、中世の暗い雰囲気がいい。白塗りの同性愛者のデブ修道士が強烈な印象を残した作品で、自らを鞭打つシーンとか色々と衝撃。 pic.twitter.com/n7XwS6vIhE
本作に登場する文書館長補佐で男色家のべレンガーリオも強烈なインパクトを残すキャラクター。
作品自体もなかなか面白いので、オススメです。