INFORMATION
タイトル:ブラック・バード
原題:Black Bird
配信:Apple TV+独占(全6話)
監督:ミヒャエル・R・ロスカムほか
脚本・製作総指揮::デニス・ルヘイン
出演:タロン・エガートン、ポール・ウォルター・ハウザー、レイ・リオッタ、グレッグ・キニア
公式サイト
シネちゃぶ度チェック
★★★★★:おデブさんが主役/完全なる癒し
★★★★☆:おデブさんが準主役/大活躍!
★★★☆☆:おデブさんが脇役
★★☆☆☆:おデブさんがチラリ映る
★☆☆☆☆:全然いない…
あらすじ
これは実際にあった出来事に着想を得たドラマである。10年の実刑判決を受けたジミー・キーンに信じられないような誘いがくる。余罪がありそうな殺人犯ラリー・ホールから自白を引き出せたら、ジミーを釈放するというのだ。この任務を達成するのは至難の業だった。
公式サイト
おデブ殺人鬼から自白を引き出せ!
大好きなおデブ俳優ポール・ウォルター・ハウザー(PWH)主演作という事で、Apple TV+の無料期間を利用して視聴。素晴らしい出来で、食い入るように見てしまいました。『マインドハンター』(Netflix)的な雰囲気もあってゾクゾクしながら見ました。傑作!
実話を基にしたサスペンススリラードラマ。10年の実刑判決を受けた警官の息子ジミー・キーン(タロン・エガートン)が、釈放を条件に太った殺人容疑者のラリー・ホール(ポール・ウォルター・ハウザー)から自白を引き出せ!という内容。
基本的に刑務所内の二人の会話劇でストーリーが進行していくのですが、ジミーとラリーの会話劇が本当に面白い。二人の演技力のおかけで片時も目が離せない。
特にPWH。
彼が醸し出す独特の何を考えているのか分からない表情が非常に素晴らしい。ラリーの怪しい言動からジミーは彼が殺人を犯している事を確信しつつも、なかなか自白を引き出せない。もどかしい。ラリーはほんの少しずつジミーに心を開いていき、徐々に狂気的でダークな側面が見え始める。ジミーが彼のペースにはまって心理的に追い詰められていくところが面白い。
見ている側もドキドキが止まらない。
共演者も豪華なんですが、特にジミーの父親役を演じたレイ・リオッタが素晴らしいです。彼の最後のテレビシリーズ出演作。
これほど面白いドラマはなかなかないですな。『ミスティック・リバー』や『ザ・ドロップ』のデニス・ルヘインが製作総指揮、脚本を担当しているだけに、めちゃくちゃ見応え十分。サスペンスフルな心理劇としても、ヒューマンドラマとしても上出来。
更にデブが主役。
2022年を代表する作品になるのは間違いないです。賞を席巻するのではないでしょうか。PWHも何かしら受賞するかもしれないですね。楽しみにしておきたいと思います。
(2023年1月11日)
PWHが、ゴールデン・グローブ賞を見事受賞しました!!
ポール・ウォルター・ハウザー
太ったラリー・ホール役のポール・ウォルター・ハウザー(PWH)は、『リチャード・ジュエル』や『クルエラ』などで活躍目覚ましいおデブ俳優です。コロコロした体型が可愛らしく、コロコロ変わる表情も楽しい。
本作のラリー・ホールは、『アイ,トーニャ』以降、どこか変人めいた役柄ばかり演じて来たまさにPWHにしかできないような役柄。PWHの過去作は、本作のラリー役のためだったのではと思うほど。彼の代表作になるのは間違いないと思います。今回、サイド髭が特徴的な役柄ですが、これは実在するラリー・ホール本人に似せたもの。ビックリするほど本人にそっくり!!
変人役ばかりで、まともな役をあまり見た事ないので、たまには真面目な青年役もやって欲しい(笑)
本作で更なる評価を受けるだろうし、今後の活躍も期待できる大注目のおデブ俳優です。