ABOUT THE MOVIE
邦題:アリスとテレスのまぼろし工場(2023)
製作国:日本
監督:岡田麿里
声優:榎木淳弥、上田麗奈、久野美咲、八代拓
上映時間:111分
シネちゃぶ度チェック
★★★★★:おデブが主役/完全なる癒し!
★★★★☆:おデブが準主役/大活躍!
★★★☆☆:おデブが脇役
★★☆☆☆:おデブがチラリ映る
★☆☆☆☆:全然いない…
※この記事は本編に一部触れています。未鑑賞の方はご注意ください。
予告編&あらすじ
【シネちゃぶ度:★☆☆☆☆】
菊入正宗14歳。彼は仲間達と、その日もいつものように過ごしていた。すると窓から見える製鉄所が突然爆発し、空にひび割れができ、しばらくすると何事もなかったように元に戻った。しかし、元通りではなかった。この町から外に出る道は全て塞がれ、さらに時までも止まり、永遠の冬に閉じ込められてしまったのだった。
公式サイト
変化の先に幸せはあるのか
「アリスとテレスのまぼろし工場」
— シネちゃぶ (@cinechub_loaf) October 18, 2023
プラトン的絶対不変の世界に閉じ込められた者達とアリストテレス的現実を求めて脱出を図る者達の対立っぽい図式。タイトルが意味不明だけど、めちゃ観念的で深淵なテーマに迫ってる感あって興味深い。佐上睦実がナイスなキャラで、彼視点で観るとかなり面白いはず。 pic.twitter.com/LmHpy2Id1e
上記『X』の感想、ちょっと名前に誤りがあります。
佐上睦美 ⇒ 佐上衛
この佐上衛、本作の中でもなかなか面白いキャラクターなので注目ね。
ある日、製鉄所が突然爆発し、住民は時間が止まった永遠の冬に閉じ込められてしまいます。
変化を求める者と変化を求めない者。
両社の対立を描きながら、閉ざされた世界で必死に生き、人を愛することを知る主人公たちが描かれます。
普段生活をしている中でも、変化を嫌う人と変化を求める人がいます。人は変化を嫌うというか、生きる上で本能的に保守的に動く傾向があるように思います。
ただ、それだと何も変わらない。
現状維持のままでは何も進展しない。本作ではその世界を受け入れて生きている人たちが大勢いるのですが、変わらないことは確かに楽かもしれない。でも、人生はそれ以上楽しいものにはなりえない。一歩先に踏み出すことで、世界が広がり、人生も豊かになるはず。
本作の主人公は、ある日、何も変わらない世界の真実を求め始めます。世界を変えることで、その先に幸せがあるかもしれないという希望を持って。
許されない恋が、不変の世界に変化を生じさせるのが面白い。
個人によって世界の捉え方は異なるだろうから、幸せの定義も十人十色。ただ、変化を求めてこそ人生に喜びがあるのだと思わされたし、とても興味深い内容でした。絵も素晴らしかったです。
『アリスとテレスのまぼろし工場』というタイトルの意味が分からないのですが、哲学的テーマをはらんでいますし、そのあたりから来ているのでしょうな。賛否両論ありそうですが、面白かったです。
おデブはいる?
おデブはいません。