ABOUT THE MOVIE
邦題:正欲(2023)
製作国:日本
監督:岸善幸
出演:稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香、山田真歩、宇野祥平、渡辺大知、徳永えり、岩瀬亮
上映時間:134分
シネちゃぶ度チェック
★★★★★:おデブが主役/完全なる癒し!
★★★★☆:おデブが準主役/大活躍!
★★★☆☆:おデブが脇役
★★☆☆☆:おデブがチラリ映る
★☆☆☆☆:全然いない…
予告編&あらすじ
【シネちゃぶ度:★☆☆☆☆】
横浜に暮らす検事の寺井啓喜は、息子が不登校になり、教育方針を巡って妻と度々衝突している。広島のショッピングモールで販売員として働く桐生夏月は、実家暮らしで代わり映えのしない日々を繰り返している。ある日、中学のときに転校していった佐々木佳道が地元に戻ってきたことを知る。ダンスサークルに所属し、準ミスターに選ばれるほどの容姿を持つ諸橋大也。学園祭でダイバーシティをテーマにしたイベントで、大也が所属するダンスサークルの出演を計画した神戸八重子はそんな大也を気にしていた。
同じ地平で描き出される、家庭環境、性的指向、容姿様々に異なる背景を持つこの5人。だが、少しずつ、彼らの関係は交差していく。
公式サイト
まったく共感できないかもしれない。驚愕を持って受け止めるかもしれない。もしくは、自身の姿を重ね合わせるかもしれない。それでも、誰ともつながれない、だからこそ誰かとつながりたい、とつながり合うことを希求する彼らのストーリーは、どうしたって降りられないこの世界で、生き延びるために大切なものを、強い衝撃や深い感動とともに提示する。いま、この時代にこそ必要とされる、心を激しく揺り動かす、痛烈な衝撃作が生まれた。もう、観る前の自分には戻れない。
分かり合える誰かがいる幸せ
「正欲」
— シネちゃぶ (@cinechub_loaf) November 15, 2023
ある性的指向の者たちをメインに、多様性の意味をガツンと叩き付けてくる内容。この不寛容な世界で生きていく為に手を取り合う男女&無理解な検察官。両者の視点の描き方が上手い。深い。吾郎ちゃん視点は重要で、この壁を崩さない限り相互理解は難しい。
思っちゃいけない感情なんかない。 pic.twitter.com/qFNbmQslRs
本作にはある特殊な性的嗜好を持つ人たち(新垣結衣、磯村勇斗が好演!)が出て来て、この世界を生きていくために同じ嗜好を持つ者たちと手を取り合おうとします。
今はSNSで同じ嗜好の人と出会える時代。
誰にも理解されず苦しみながら生きてきた人同士で繋がれるようになってきた時代。
自分も同様で、周囲に話したとしても、太った男が好きだなんて理解してもらえないだろうから、SNSなどで繋がって安心を得ているようなところもあるのかもしれない。
思っちゃいけない感情なんかない。
例え理解されなくても、人に迷惑をかけない限りその嗜好を持つことは罪ではない。
でも受け入れてくれない世界がある。
検事の寺井を演じる稲垣吾郎がそのあたりを見事に体現しています。理解できないから否定する。
ラストのガッキーと吾郎ちゃん、両者の会話に本作のテーマが集約されていて見応えがありました。
おデブはいる?
おデブはいません。