2023年劇場鑑賞 ★★★★☆ おデブ俳優 映画

『ミンナのウタ』単なるアイドル映画ではない正統派ジャパニーズホラー

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『ミンナのウタ』アイキャッチ画像

ABOUT THE MOVIE

邦題:ミンナのウタ(2023)
製作国:日本
監督:清水崇
出演:マキタスポーツ、白濱亜嵐、片寄涼太、小森隼、佐野玲於、関口メンディー、中務裕太、数原龍友、早見あかり、穂紫朋子、天野はな、山川真里果、加治将樹
上映時間:102分

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シネちゃぶ度チェック

★★★★★:おデブが主役/完全なる癒し!
★★★★☆:おデブが準主役/大活躍!
★★★☆☆:おデブが脇役
★★☆☆☆:おデブがチラリ映る
★☆☆☆☆:全然いない…

※この記事は本編に一部触れています。未鑑賞の方はご注意ください。

予告編&あらすじ

【シネちゃぶ度:★★★★☆】

人気ラジオ番組のパーソナリティを務める、GENERATIONSの小森隼。収録前にラジオ局の倉庫で30年前に届いたまま放置されていた「ミンナノウタ」と書かれた一本のカセットテープを発見する。その後、収録中に不穏なノイズと共に「カセットテープ、届き…ま…した…?」という声を耳にした彼は、数日後にライブを控える中、突然姿を消してしまう。

マネージャーの凛は、事態を早急且つ秘密裏に解決するため、元刑事の探偵・権田に捜査を依頼。メンバー全員に聞き取り調査を進めるが、失踪した小森がラジオ収録の際に聞いた「女性の鼻歌のような、妙なメロディーが頭から離れない」と言っていたことが判る。そして、リハーサル中に他のメンバーたちも“少女の霊”を見たと証言。ライブ本番までのタイムリミットが迫る中、リーダーの白濱亜嵐、凛、権田は捜索に乗り出す。やがて、少女の霊の正体は、“さな”という女子中学生だということが判明するが、彼女が奏でる“呪いのメロディー”による恐怖の連鎖が始まり・・・。

一体、彼らに何が起こっているのか?

この先に待ち受ける、想像を絶する結末とは───!?

公式サイト

注目ポイント

⚫︎ 清水崇監督久々の良作
⚫︎ マキタスポーツさん好演
⚫︎ ループお母さん

呪いのメロディーを巡る良作ホラー

ある日、「ミンナノウタ」と書かれた一本のカセットテープが発見されます。それを機にGENERATIONS小森隼が姿を消してしまい、次々と奇妙な現象が発生。元刑事の探偵である権田(マキタスポーツ)が捜査を開始するが、呪いのメロディーの恐怖は拡散し始めて・・・というお話。

今度の呪いは、女子中学生”さな”さん。

呪怨』の伽椰子に並ぶキャラになれるかどうかは分かりませんが、なかなかインパクトのあるキャラ設定だったと思います。あと、さなの弟である俊雄くんも出てきます。『呪怨』と同じ名前の男の子を出すあたり、遊び心もいっぱい。

探偵が怪現象を調査するというミステリー仕立てにもなっていて、先が気になる展開で面白いです。

タイトルの意味はラストで分かりますが、ゾワゾワする余韻のある終わり方。映画鑑賞後は、呪いのメロディーを口ずさんでいることでしょう。

自分は思わず口ずさんでいましたよ♫


清水崇監督の映画は、最近では『樹海村』などの『村』シリーズが話題になっていますが、初期の名作『呪怨』や『輪廻』を超えるほどの作品は作られてこなかった印象。

新作が発表される度に、今度こそ『呪怨』を超えるのでは!と期待しながら観に行き、何度もガッカリさせられてきたのですが・・・

なんと、今回は面白い!!怖い!!

正統派Jホラーとして、非常に真摯な作りで好感が持てる出来なのです。

GENERATIONSが実名で出演するという事で話題でしたが、単なるアイドル映画にはなっていないのです。彼ら一人ひとりをしっかり引き立てつつ、恐怖の物語に落とし込んでる脚本が素晴らしいのです。

清水崇史上最恐とも言える超絶おっそろしいシーンも用意されています。

シネちゃぶ
ループお母さん!!😱


ギャーーー!!

「X」(Twitter)でもほとんどの人がそのシーンに言及するほど本作のハイライトとも言える超絶ジャンプスケアシーンです。

誰もが仰反ること請け合い。

ホラー映画って、こういうシーンがひとつでもあると傑作認定したくなるんですよね。あまりの衝撃に、本作のメイン悪霊である“さな”さんの影が薄くなってしまうのではないかと心配になるほど。

他にも「自販機の下」とかイイ感じの恐怖シーンも用意されていますが、全体的にそこまで怖い作品ではないです。もちろん、ホラー慣れした私の感想なので、全く参考にならないかもですが。

更に清水崇監督の過去作オマージュが随所に見られます。

上述した仰け反りシーンは家の中で起きるのですが、禍々しい雰囲気が漂いまくる家の中で恐ろしい事が起きるのは『呪怨』も同じですな。

ツッコミ所はあるのですが、総合的に非常に満足度の高い久々の快作ホラーだと思いました。

もちろんGENERATIONSのファンも満足できる欲張り仕様な作品になっています。

ホラーが苦手でないならオススメしたい作品です。

マキタスポーツが実質主役!

本作は、探偵・権田役のマキタスポーツさんが実質主役です。

怪現象を調査する探偵役なのですが、いつもの少し気の抜けたキャラ設定で、緊張感のある本作に緩さをトッピング。良い意味で、恐怖を緩和する役割を演じていたのではないかなと。

逆に彼がいなければガチで怖かったかもですが。

マキタさんがデブかというと、そうでもないですが、太めではありますよね。とても味のある演技をしますし、お気に入りの俳優さんです。


で、もう一人、おデブ俳優の加治将樹さんが出演しています。

出番は少なめですが、人気ラジオ番組のスタッフの一人でセリフもあります。注目です!

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